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【 HomePod mini 】 Apple信者専用高音質ワイヤレススピーカー! 今後に期待。

 読者の皆さんは「スマートスピーカー」を使っているだろうか?声ひとつで家電を操作したり情報収集することのできる使いこなせば大変便利なガジェットなのだが、今回はそのスマートスピーカのうちの一つである HomePod miniについてレビューする。
 感想はタイトルの通り「今後に期待」と言わざるを得ないものだったのだが、これからその結論に至った経緯を説明していく。

HomePod miniの外観

 HomePod miniの全体像。購入したのはスペースグレイ。
見た目は黒いメロンだが手に持った時の重さとサイズ感はリンゴそのもの。
ケーブルは繊維編み込み製のスリーブで覆われている今時流行りの仕様。

 天面には「+ ー」と書かれたタッチパネルがある。

 電源ケーブルは本体に直接接続されている。

 背面にはリンゴマーク。ゴムっぽい素材になっているため設置しても滑っていかない。

 大型のHomePodの方はコンセントだが、こちらの電源はUSB充電器を使用する。

 端子はライトニング…じゃなくてUSB Type C端子。

 電源用の充電器は2020年後半に発売された20Wタイプ。ちなみにこの純正充電器でないと起動しないように細工がされている。

 電源を入れてタッチパネルをタップするとパネル部分が白く光る。

 タッチパネルを長押し、「Hey Siri」を使用した時はSiriのアイコンと同じ色に光る。綺麗。

HomePod の評価

 私自身はスマートスピーカというものはAmazon Echo Dot第3世代を使用したのが始まりである。それを踏まえた上で導入でも軽く触れた通り今後に期待という評価をしたということで、HomePodをスマートスピーカーとして期待するのはお勧めしない。その理由は、

  • 機能量に対して値段が高過ぎる
  • 結局iPhoneでもできる

の2つである。

機能量に対して値段が高すぎる

 ここは天下のブランドテック企業であるAppleらしい理由になってしまうが、HomePod miniの11880円(税込、2021年現在)という価格はスマートスピーカーとして競合相手となる「Google Nest(Home)※以下”Google”と表記」、「Amazon Echo※以下”Echo”と表記」に対して高く、その上で機能量でも大きく見劣りしている。


 現在HomePodにできることは、

 一方でGoogle、Echoでできることは、

※太字の箇所はHomePodにできない機能。

ワイヤレススピーカー、ストリーミング再生機能

 HomePodはワイヤレススピーカーとしてはAirPlay(WiFi接続)という企画に対応しているため競合相手が同機能がBluetooth接続なことを考えるとより優れているが、ミュージックのストリーミング再生はApple Musicにしか対応していない。そのため複数のサービスと連携できるGoogleやEchoに比べると扱いづらい。

Podcastの再生

 GoogleやEchoではたくさんの局から選択できるPodcastをオートメーションによって自動再生ができるが、HomePodは選択可能な局がApplePodcastの中に限られる他、「Hey Siri」などを利用して命令しないと再生することができない。

オートメーション(定型アクション)

 なんだかんだで私的には一番欲しい機能。GoogleやEchoでは任意の機能をあらかじめアプリで設定してマクロのように好きな言葉をかけることで実行ができる機能。
(例:「寝るね」というコマンドでスピーカーに「おやすみなさい」と言わせた後でテレビ、モニター、電灯を同時に消させる)

 さらにこれは時間指定で自動起動させることが可能で、特定の時間になったらスピーカーに話しかけることなく実行させたいことを行える。これを用いることで時報と同時に最新のニュースを読み上げさせるというような使い方も可能になる。

 ところがHomePodにはこの機能は存在しないため、取り扱いの自由度がかなり狭まる。(スマート家電の自動実行ならiPhoneなどに用意されているショートカットアプリで代用可能。)

自立稼働

 スマートスピーカーの自立起動があることで上記のオートメーション機能がGoogleやEchoで可能にさせている。スピーカー単体でWiFiに接続してアカウントに直接紐付けされているオートメーションなどの機能を自発的に行うことが可能な機能である。

 一方HomePodはセットアップで使用したiPhoneとペアリングすることでスマートホームとして機能するため単機では何もすることができない。

専用サービスの利用

 GoogleやEchoには専用アプリが用意されており、それを追加することによってradikoのようなサードパーティ製のサービスを実行することが可能。専用アプリの仕様でサービスは若干探しづらいものの実用性を重視したものからネタ用途が強いものまで数多く存在している。

 これもHomePodの場合はSiriショートカットに対応している数少ないアプリの中で代用はできるが、HomePodではなくiPhoneiPad上で動作させてから再生引き継ぎ機能を使用するという回りくどいものになってしまう。

ショッピング

 EchoはAmazonが出していることもあって、話しかけることによって指定した商品をカートに入れたりそのまま購入手続きまでを行うことができる。のちにこの機能はGoogleにも採用されたのだが当然HomePodにはこの機能は存在していない。(Apple Storeでの買い物ならできるかもしれないが、実用性はほぼ皆無)

結局iPhoneでもできる

 上記で紹介した機能は実はほとんどがiPhoneのSiriにもできる機能だ。むしろiPhone単体で全てを賄えるのにわざわざHomePodを介する必要性はほぼない。
 このためGoogleやEchoのように「このスマートスピーカーにしかできない」と思える機能の一つや二つを持たない限りわざわざ運用する必要性を感じない。

まとめ

 今回HomePodをお勧めしない理由について触れてきたが、やはり機能面での扱いづらさ、自由度においてどうしても他ライバル機を買った方が圧倒的に生活満足度が向上するはずといいう結果になる。もちろん購入すること自体を否定するつもりはない。
 信心深いAppleファンにとっては、特に「iPhoneで設定したリマインダー、予定を通知してくれる」という点だけでもかなりの強みになれるので、それなりに購入理由は作れるだろう…

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