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そして2020年12月、私はメインスマホ(Android)の買い替えを本格的に検討し始めていた。当時使用していたのはdocomo P30 ProというなんちゃってHUAWEI(ファーウェイ)スマホの、docomo専用のEMUI(ファーウェイによってカスタムされたAndroidOS)の使いにくさに嫌気がさしていたからだ。
当時検討していた候補としては『Xiaomi Mi10T』、『Galaxy S20 Ultra』の2つがあった。Mi10Tは単純に値段に対する性能の良さで、S20 Ultraは久々にSamsungの本気が見たかった+値下がりタイミングとしていい頃合いと見越しての選択である。
結果としてギャラクシーシリーズが興味の度合いという基準でMi10Tを負かせたのだが、ここで逆に候補が増えることとなった。思っていた以上にS20 Ultraのコスパが他兄弟機と比べても悪かったからである。S20が7.5万円、S20+が8.5万円、S20 Ultraが9.5万円程度で同社後発のハイエンド機であるNote20 Ultraの10.5万円と綺麗に性能順に1万円程の差しかなかったのである。
どのみちS20+は選択肢から外していたため、この時点で『値段重視でS20で妥協するか』、『無難にS20 Ultra』、『振り切ってNote20 Ultra』という3択になっていた。
ここで決め手となったのはP30 Proの売値として予想される金額である。端末の状態的にせいぜい3〜4万円で売れればいい方と言える状況だった。どれを選んでも最低4万円前後の追加出費という私の収入的にも痛い買い物になるのである。そこで私はとあることを思いつくのである。
「Note20 Ultraには専用スタイラス(Sペン)があるってことは、iPad Proを売ったところで代用できるんじゃない?」
この思惑によって遂にiPad Proは更迭されてしまった。
現状利用方
ということでPt1からPt3までの間でiPad Proが私の環境で必要無くなった原因を下記にまとめる。
パソコンとしての扱いやすさ
iPadは所詮タブレットという『スマホから電話機能を外してデカくした代物』である。基本的な使い方がスマホよりになるためパソコンでできるような『他アプリとの連携』、『マルチタスク』という点ではどうしても乏しくなる。
今でこそアプリ間ファイル共有や画面分割機能が実装されてはいるが、それでもパソコン並みに使いやすいとは言えない。
ブラウザの壁
特定のWebアプリケーションはパソコン版の一部のブラウザでしか機能しないものが存在する。こればかりはブラウザプラグインなどを実装できないという点も踏まえても諦めるしかないと言える。
M1 MacBook強すぎ
今後特にiPad Proの兄弟、そして宿敵となるであろう強強なM1 MacBookシリーズ。パソコンとして使用するつもりでiPadを検討するのであればまず勝ち目はない。機動性、値段の安さ、タッチパネルとペンシルに強みを見出せない使い方をするのであれば、この先生きのこれない。
iPad Pro+MagicKeyboardで使おうと思っているのであれば素直にM1 MacBookを選択しよう。前途の通りパソコン使いがメインとなってくる+値段差がほぼ無くなる。
どうしてもMagicKeyboard運用を前提とするなら現状iPad Airでいい。
他に代われるスマホの台頭
最近のスマホはでっかい。
その上Galaxy NoteシリーズやGalaxy S21 UltraなんかはSペンというスタイラスが使える上にディスプレイのリフレッシュレートもiPad Proと互角。iPad ProとiPhoneが買える金額で購入可能と考えれば日本版の15万円という金額も決して高いものではない。その上1台に集約できるのでそちらの方がよりスマートではある。
描画アプリが実質CLIP STUDIOしかないことだけがGalaxyシリーズを筆頭としたスタイラス付きの大型スマホのデメリットにはなってくるため、iPad版Illustratorを使いたいのであれば一考の余地はあるか?すると今度はM1 Mac Bookが…ry
期待
まだ私は今後iPadが明確で有効な立ち位置を確立してほしいという願望を持っている。しかしM1 Macbookが登場した以上は、タブレット市場で無類の強さを誇ってもAppleが『コンピューター』として売り続ける限りそれに常に存在を脅かされることになる。
今後のiPadOSでほぼmacOSと同等に使えるようになるのであれば、その『(スマホ+パソコン)÷2=タブレット』といういいところ取りな立ち位置を存分に発揮してくれるのであろう。