iPad Proは戻ってきた
ということで一度iPad Proをクビにした私がこれからiPad Pro M1 12.9インチモデルのレビューをしていく。
iPad Proの外観
まずは背面。語るまでもないいつも通りのiPad Pro。
画面側。ここもいつも通り。
上側面。電源ボタンとスピーカーホール。
下側面。Thunderbolt4端子と、両サイドにスピーカーホール。
左側面は何もない。
右側面にはボリュームボタン、Apple pencil充電端子とSIMスロット。
カメラ。上が広角、下が超広角、右側がLiDARスキャナー。その上にはiPad Proの特権であるフラッシュライト。🤔
今回買ったのはセルラーモデルな為、SIMトレイがついている。
iPad Pro 12.9インチモデルのメリット:専用のキーボード
iPad Pro12.9インチといえば全iPad中最大のサイズを誇るモデルだ。そんなiPad Proには『iPhone 〇〇 Plus』や『iPhone 〇〇 Max』と同様に最大サイズ専用の機能が用意されている。
その中でもすぐに気がつくものがソフトウェアキーボードだ。なんと本物のキーボードにより近いものが採用されている。
そのためSmart Keyboard FolioやMagic Keyboardなんかをわざわざ買わずとも、
ほぼ13インチのディスプレイ内にキーボードと作業画面が設置されている超コンパクトなワークステーションの出来上がり。
これなら、本物のキーボードで『ホームポジション』や『ブラインドタッチ』を習得していないまさに私のようなタイピング音痴でも、
ノートパソコン以上の生産速度を生み出すことができる。(横矢印キーがないことと作業用途が相変わらず限られることに目をつぶれるのならば…)
iPad Pro 12.9インチモデルのメリット:超明るいディスプレイ
2021年モデルの12.9インチ型の最大の特徴といえば、MiniLED技術を用いた『Liquid Retina XDR』ディスプレイを採用している。
それにより一部の条件を満たしている場合、高いコントラスト比と最大1600ニトという明るさを実現している。(同年のiPad Pro11インチ型で600ニト、iPhone12 Proで1200ニト)
Macbook Airと比べてもこの差である🤯
そのため、「外で気分転換しながら作業したい」などの需要にMacbook AirやiPad Pro11インチよりもしっかりと応えることができる。
iPad Pro 12.9インチモデルのデメリット:超重い
当たり前だが、iPad Pro12.9インチはiPad全ラインナップの中でも唯一手に持ちながらカジュアルに使うという使用用途が、あまり想定されていない。
むしろ、本格的な作業をするクリエイター向けというコンセプトのものであるため、わざわざ手で持って使う理由なんてないのだ。
そのため動画視聴やウェブ閲覧などの軽い用途での使用で、いわゆるごろ寝操作をしようとすると重くて腕が疲れる、
というよりかは親指がつる。
気になる本体重量はなんと。
ケースやApple pencilをつけると余裕で1kgを超えてしまう。カジュアル用途メインに考えている場合は注意が必要。
iPad Pro 12.9インチモデルのデメリット:アクセサリ選びが大変
これに関しては8割は『今は時期が悪い』だけの話だが、iPad Pro12.9インチ用のアクセサリー(特にケース)は高い+サードパーティー製のものの選択肢が狭い。
純正のSmart folioは軽く1万円を超え、キーボードケースは2万円越え。本体代金がより高いこともあり初期投資のダメージが非常に大きい。
さらに今回のモデルに関しては前記事でも紹介した通り、先代モデルよりも0.5mm厚みが増している。
その分iPad Pro12.9インチ用と明記されていてもその中での規格の数も11インチモデルよりも多く複雑になる。
本題:iPad Pro2021を買うなら12.9インチがおすすめな理由
さてここまではiPad Pro12.9インチを実際に手にしてから感じたことを4つ紹介してきたが、
当記事のタイトルにもあるように、
HGC(偏愛ガジェット.コム)としてはiPad Pro2021を買うなら12.9インチ推奨一択である。
その理由は
- パソコンと同じ性能なら作業領域が多いに越したことはない
- 値段のためにMiniLEDディスプレイを妥協するくらいなら、iPad Air(+アクセサリー)でいい
- カジュアル用途、ごろ寝使用メインならiPad Airでいい
- クリエイターとして何かを始めるためにiPad Proが欲しいなら覚悟を決めて買え
の4点からである。
パソコンと同じ性能なら作業領域が多いに越したことはない
今回のiPad ProはM1チップ、つまり現行のMacbook Pro13インチ、Mac miniと同じチップセットを積んでいる。
更にメモリ容量まで全く同じということは、
今までのマーケティングの為の謳い文句とは違い、正真正銘
iPad Proの性能=パソコンの性能
ということだ。
これはもはや暴論だが、パソコン並みの性能なら使う用途もパソコン寄りだと思うのでやはり作業領域(画面)が大きいに越したことはないからだ。
値段のためにMiniLEDディスプレイを妥協するくらいなら、iPad Air(+アクセサリー)でいい
「12.9インチは高いから11インチでいいや。」
と思っているのならばぜひ参考にしてほしいことだが、
iPad Pro11インチモデルにはほぼ同じ画面サイズで、より値段の安いiPad Air第4世代という強力なライバルが存在する。
よほど特殊な需要があるわけでもない限りはiPad Air第4世代の方がコスパという需要により答えれれる、
クリエイターとしてより高度に使いたいのならば素直に12.9インチモデルが適合である。
カジュアル用途、ごろ寝使用メインならiPad Airでいい
「iPad Pro12.9インチはデカくて重いから持ち歩きに不便だし、11インチでいいや」
「12.9インチだとごろ寝使いで疲れるから11インチでいいや」
という理由で11インチモデルの希望している場合の話だが、
iPad Pro11インチが、iPad Airに対して優れている点を挙げると主に、『120Hzのディスプレイ』『スピーカーの数』『生体認証が使いやすい』の3点である。
120Hzのディスプレイの方が画面の動きがより滑らかなのは事実だが、
Apple製品の通常ディスプレイなら別に画面更新間隔によるカクツキ感はそこまで感じない。
スピーカーがより多い点に関しても、少し音のリアリティが強化される程度で特別すごいわけでもない。
iPad Airの指紋認証位置は横画面だと『左上側面』又は「右下側面』、
縦画面だと『上側面右側』又は『下側面左側』とややこしい上に訳のわからないところに配置されているが、
はっきり言って慣れる、というよりか慣れろである。
iPad Pro11インチがどうしても欲しい&iPad Pro11インチのカメラとその器用貧乏さに魅力を感じない限り選ぶ理由にならないのである。
クリエイターとして何かを始めるためにiPad Proが欲しいなら覚悟を決めて買え
何事を始めるのにもそうだが、
初期投資は妥協してはいけない
意識的な問題だとより高い金額を使って設備投資をすることで、
「金額に見合った成果を出そう」
と無意識のうちに頑張れる。
それ以外でも、
一般的に使う道具にお金をかけるほど上達が上手くなりやすいということはよく言われている為。
まとめ
ということで今回はiPad Pro12.9インチの簡単なレビューと、
なぜ11インチでなく12.9インチもデルを買うべきなのかを紹介してきた。
また気になったことなどがあったら追加で記事にしていく。