樋口モバイル@はてなブログ

iPhoneアクセサリー、ガジェットレビューとその他小ネタを掲載するガジェットブログ樋口モバイルです!不定期更新

【 iPad Pro 実用レビュー 】 爆発力特化のインファイター、飛び道具は無し。

導入

 iPad Proを買ってまですることの一つといえば、やはり書類製作のような軽作業だ。

特にウェブベースのアプリケーションを使う際は、キーボードショートカットに対応していないこともあり、

パソコンだとマウスポインタを精密に移動させなければいけない作業を

指一本で簡単に行えることが魅力だ。

 実は最近あげたブログ記事2つは新型iPad Pro12.9インチのみで製作したものだ。(写真を除く)

ということで今回は実際にブログ執筆用に使ってみての感想を紹介する。

実際にiPad Proで執筆した記事はこちら↓↓

iPad Proで良かったこと】人を選ばない打ち込みの軽快さ

 やはり最初に紹介したいことは、文字入力からデザインまでをサクサクとこなせることだ。

前回記事でも軽く紹介したことにはなるが、

iPad Proのソフトウェアキーボードは本物そっくりのキー配列になっている。

それによって、実際にパソコンでタイピングしているのと保護遜色なく作業を行える。画面1枚の中で。

しかもブラインドタッチの習得も不要。

 これによって誰でも簡単に本格的な事務作業員として作業を行うことができるのだ。

iPad Proで良かったこと】直感的に配置できる

 ブログのレイアウトも、iPad Proなら簡単。

指一本で写真を置きたいところにドラッグ&ドロップするだけで出来上がり。

 マウスやトラックパッドと違って、ドラッグ&ドロップをする時に指に力を入れずに済むので

移動中引っかかることもない。

iPad Proで良かったこと】文字変換に困らない

 パソコンのOSにもよるが、パソコンで長文をタイピングしている時に変換可能文字数を上回って勝手に変換終了してしまうことがある。

 しかし iPad Proのソフトウェアキーボードならいくら長文を打っても勝手に変換完了することはない。
※ハードウェアキーボードでのタイピングを除く

更にキーボードすぐ上に変換候補が常時表示されているため

私のようなタイピング音痴でもタイプミスを簡単に減らすことができる。

 間違って変換してしまった時でも、

変換し直したい文字列を選択すると変換し直すことが可能。

 変換中でもミスタイプしたところまで変換完了せずに移動して打ち直せる。

既に変換完了していても選択することで再変換可能
変換候補がキーボードすぐ上にあるため視点移動が少なく済む

iPad Proで良かったこと】集中できる

 iPad Proで作業している時は、必然的に机の上に平置きしたiPad Proを覗き込むように行う。

そのためパソコンで作業するよりも明らかに姿勢が悪くなるが、

前傾姿勢になることで視野が狭まり、

外界があまり目に入って来なくなるため

思う存分集中して作業することができる。

iPad Proで良くなかったこと】表示が崩れる、ボタンまでが遠い

 あくまでもブログ製作ツールはパソコンで使うことを前提で作られている。

一見iPad Proならデスクトップ表示で十分に使えそうな気もするが、

何故かエディター内のポップアップが極端な所に表示されて

いちいちスクロールして見つけ出さなければいけなくなったり、

サイドバー上の項目を使用したくとも

書き進めていくうちに、スクロールと同時に上の方へ行ってしまいアクセスが辛くなる。

 終いにはトップバーがタブバー隠れて見えなくなる。

トップバーが隠れてしまっている

iPad Proで良くなかったこと】マルチタスクが使いにくい

 「は?んなわけない!」と思った方必見。

iPadでは画面上で表示領域を二つに分割することでマルチタスクが行えるのだが、

便利な反面これが健康な曲者。

 特にブログの編集画面を見ながら、別ウィンドウで表示されているKeynote(スライド製作アプリ)に

タイトルをコピペしようとするには

  1. ブログ編集画面でタイトルを選択、コピーする
  2. Keynoteにペーストする

という手順になるのだが、

実は表示されているアプリの内、直前に操作していなかった方のアプリを

一回タップして『次はこのアプリで操作するよ』と宣言しなければならない。

 これは、パソコンでいうところの『操作中のウィンドウ』と『非操作中のウィンドウ』の関係性と同じである。

 パソコンの場合、非捜査中のウィンドウは見てすぐにわかるように色分けされるのだが、

iPadでは全く見分けがつかない。

どちらが有効になっているアプリかがぱっと見わからない
キーボードがどちらで有効なのかがぱっと見でわからない(この場合は表示モードで判別可能だが…)

 これが原因でしばしばKeynoteに貼り付ける予定の文章をブログ編集画面に貼り付けてしまう事故が発生する。(キーボードのコマンドボタンを使用する場合)

iPad Proで良くなかったこと】ソフトウェアキーボードは時々邪魔

 当たり前だが、ソフトウェアキーボードは使用中画面の下半分を占領する。

普段はそれほど気にならないのだが、特にマルチタスク機能で資料を見ながらの作業中に

その肝心な資料にキーボードが覆い被さってしまい視認性が極端に低下してしまう。

 更にブログ編集中にブロックの追加を行う際、

一覧ポップアップの検索バーに反応して意図せずキーボードが表示される。

これも同じく視認性が下がるためうざったい。

キーボードにボタンが隠されてしまっている

iPad Proで良くなかったこと】字体、書式のコピーはできないことがある

 時々似たような体裁のタイトルができることがあるのだが、その時に活躍するのがコピペである。

 ところが、パソコンではスタイルのコピーの有無を任意に選べるのだが、

iPad Proで行うと強制的に文字列としてコピーされるため、

タイトルとしてのスタイルがペースト先に反映されずに段落として貼り付けられる。

 別アプリ間でのコピペでならこの機能は悪くないのだが、

ぜひ任意で選べるようにしていただきたいところ…

まとめ

 ということで実際にブログ執筆で使用してみての最終的な感想としては、

『場所を選ばず身軽で、得意分野では凄まじい爆発力を発揮するが、肝心なところで弱さが出る。』

と言ったところだ。

 ほとんどの問題点に関してはどうしよもないため諦めることになるが、

キーボードが邪魔な問題に関しては

あえて飛び道具としてMagic Keyboardを導入するのも一考の価値があるような感じがした。

 どのみちiPad Proにキーボードをセットにするつもりはないため、

Macbookとうまく連携させることで有効利用してみようと思う。